ハワイの方言とも言える「Pidgin English(ピジン英語)」
2015年には正式にハワイの公用語とも認められ、ハワイには欠かせない言語です。
プランテーション農業が盛んだった19世紀、ハワイには沢山の国から人々が職を求めてやってきました。
日本、韓国、フィリピン、ポルトガル、など様々な言語を話す人たちが一緒に働き始め、英語やハワイ語に各国の言葉が混ざり合ってできたピジン英語。
ハワイ独特のアクセントや言い回しで、アメリカ本土では通用しない英語になっています😂
日本から移住してくる人も多かったので、ピジン英語は日本語の影響もたくさん受けています。そこで、今回は日本語から作られたピジン英語のフレーズを紹介したいと思います!
1.Bocha(ボチャ)= お風呂/シャワー
水の「ボチャボチャ」という擬音語からきている言葉。
日本の昔の方言では、お風呂の事をボチャとも言ったのでしょうか?
「Go bocha real quick(早くお風呂に入ってきなさい)」みたいに、子供と話すときに使われているイメージ。
2. Bachi(バチ)=罰
「罰当たり」の時に使われる「バチ」はローカルの人でも通じます(笑)
何か悪い事をしたり、不謹慎な事を言った時に「You're gonna get bachi(バチが当たるよ!)」と日本語のように使われます。
英語だとbad karma(報い)と訳されるのかな?
初めて友達が使うのを聞いた時は、あれ?これ私の知ってる罰の意味だよね?とびっくりしました😅
これはピジン英語をあまり話さない人でも知っているみたい。
3. Chicken Skin(チキン・スキン)=鳥肌
標準英語で「鳥肌」は「goosebumps」ですが、ハワイでは日本語を直訳した「chicken skin」と呼ぶ人もいます。
わたしは最初「chicken skin」が標準英語だと思っていて、英語でも日本語と意味は一緒なんだ!と感動していたのですが
アメリカ本土の友達に「chicken skin」と言ったら「goosebumpsのこと?」と直されました…。
4. Daikon Legs(ダイコン・レッグス)=大根足
これは日常会話で出てくる会話ではありませんが💦
「I don't like my daikon legs :(」と言っている女の子がいて、なんだ?と思っていたら
大根足が悩みだという話でした😲
日本語でもあまり聞かない言葉ですが、なぜかハワイで使う人もいるようです。
足の形や太さはプランテーション時代からの女性の悩みなんでしょうか😢
6. Habuteru(はぶてる)=怒る、すねる
これは広島や山口の方言からきている言葉。
最初にハワイに来た日本人は広島・山口・熊本の方が多かったので、そのまま方言が伝わってきたようです。
ピジン英語がペラペラな人しか使っているのを聞いた事がありませんが「Don't be so habuteru(そんなに怒んないでよ)」みたいに言っていました。
5. Hanabata(ハナバタ)=鼻水
日本語の「鼻」と英語の「バター」を掛け合わせてできた言葉。
最初は意味が分からず「タナバタ?ハナバタケ?」とおろおろしていましたが、蓋を開けてみたらすっごいシンプルな言葉(笑)
ちなみに、「hanabata days」というと「幼少時代」という意味になるらしいです。
「鼻水をたらしている頃から」という事でしょうか。
「We stay friends since our hatabata days(俺たちは昔っから友達だぜ!)」みたいに使われるようです。
他にも「musubi(おむすび)」、「shoyu(醤油)」、「furikake(ふりかけ)」、「tamago(卵)」など、食べ物の名前は日本語のまま呼ばれている物が多いです。
「お土産」や、レストランでの「おまかせ」もそのまま通じました😂
日本人の血が入っている人は割と日本語の単語を知っているからびっくり。
ちなみに私はハワイ在住10年目ですが、ピジン英語は喋れません🙅♀️
よく使われるフレーズ(da kine、shootzなど)はたまーに使いますが、ピジン英語だけで話されると未だに理解に困る事も。
ハワイで生まれ育った友達でもゴリゴリのピジン英語を話す子はいなく、
私の一回り上の世代やホノルル市外に住んでいる人がよく喋っているイメージ。
この先ピジン英語が無くなってしまうのかすこし心配ですが、人懐っこい感じがするピジン英語を聞くと「ハワイだな〜」と実感します(笑)
次にハワイに来た時は是非、ピジン英語と標準英語の違いを聞いてみてくださいね。
Mahalo~