ハワイと言えば、真っ青なビーチと白い砂浜が広がる楽園…というイメージを持たれがちですが、実際のハワイの文化や環境はもう少し複雑です。
簡単に言うと、ハワイ王国はカメハメハ王朝により建国された後、代々ハワイの国王によって治められていました。
しかし19世期になり、アメリカからの移民が増えて行った結果白人系の有力者に政権を奪われます。
1898年、ハワイ王国はアメリカの領土「準州」となり滅亡。
王国の公用語であったハワイ語を公式の場で使うことも禁止されました。
また、西洋からの移民と共にやってきた病気も流行し、多くの先住ハワイアンが命を落としたりと、今のハワイが形成されるまでには様々な悲劇がありました。
そんな深いハワイの歴史や、現代にいたるまでの文化などをよく知れる映画を3つご紹介したいと思います!

(Source: Wikipedia Commons)
ハワイ王国最後の王女となったカイウラニ王女の生涯を実話に基づいて描いた映画。
カイウラニ王女は、カラカウア国王の姪にあたります。
幼少の頃から王国の後継者としての期待され、イギリスへ留学していた王女ですが、カラカウア国王の死去に渡米。
アメリカによる支配が進む中、ハワイ王国の復興に奮闘している若い王女の姿が伝わってきます。
残念ながら彼女の願いは届かず、ハワイはアメリカに占領されてしまいますが😭
23歳にして亡くなった王女の勇敢さ、気品、知性、行動力に感動する映画です。
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アメリカ本土からハワイ島(ビッグアイランド )に引っ越してきた少年、マークの話。
ハワイの高校に転入したマークは「ハオレ(白人)」といじめられたり、ハワイ独特の文化に戸惑う中、地元の友達と親交を深めていきます。
時が経つにすれ、マークは友達がそれぞれ様々な問題を抱えていて、地元民の一部は「楽園」というイメージから程遠い生活をしている事に気づかされます。
一見ハワイでのなんでもない日常を描いた映画のようですが、ハワイの暗い一面も赤裸々に見せていて、題名である「Beyond Paradise(楽園の超えて)」の意味がよく分かります。
映画なので、ハワイに住む子供たちが全員問題を抱えているという訳ではないですが、ワイキキからは想像できないような生活をしている人々もいるのが現状です。
有名な景観スポットや息をのむような自然の映像をふんだんに使いながら、それに対照的なハワイの生活をコントラストとして描いたちょっとシニカルな映画です。
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3. The Ride: Back to the Soul of Surfing (2003)
これは打って変わって、コミカルだけど感動もする映画。
カリフォルニア出身のプロ・サーファー、デビッド・モンローは史上最年少で有名コンテストに優勝する程の腕前の持ち主ですが、傲慢で礼儀のない青年。
ハワイ大会ではノースショアに出向き、ライフガードの忠告を本気にせず挑み途中で海に投げ出されてしまいます。
幸い通りかかりのサーファーに引き上げられて陸へ戻ってきますが、どうも様子が変。
マネージャーともホテルとも連絡が取れず、行き場に困っていたところを「パオア」と名乗る地元民に助けられ、ハワイの文化やサーフィンの原点を学び直す過程が描かれています。
サーフィンが好きな人はきっとワクワクするはず。
ストーリーラインや移行が斬新でつっこみ所も多かったですが、笑いながらみれました😂
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今回ご紹介した映画は英語版しか出ていませんが、あらすじや解説を読みながら見てみてくださいね。
ハワイの人柄や価値観、伝統などがよく分かる映画ばかりだと思います!
観光だけでなく、地元の文化にも触れたいという方に是非おすすめです。
Mahalo~