ファストファッションと環境問題


(Photo Credit: Artem Beliaiki)


アパレルやサスティナブルに関するニュースなどで「ファストファッション」という言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。


今では洋服が手頃な価格で買えるため、誰でも簡単に最新のスタイルを楽しめるようになりました。


消費者にとって、選びきれない量の洋服と破格な値段は嬉しいニュースのようですが、一方でそれは地球や労働者に無理をさせて生産されているという実態もあります。


今回はファストファッションの影響や、サスティナブルな洋服選びについて紹介します!


目次:

ファストファッションって何?

ファストファッションと環境問題

わたしたちができる事

ファストファッションって何?


ファストファッションとは、アパレル業界のファストフードのような物。

低価格・短期間で大量生産されて、新着トレンドが取り込まれているのが特徴。


代表的なブランドとしては、ユニクロ、H&M、トップショップ、ザラなどがあります。


こういったブランドは毎年たくさんの新作を発表することで有名で、中には1年に52種類ものコレクションを販売するブランドも。


ある調査によると、2000年〜2014年にかけて生産された洋服の量は2倍に増え、1人あたりの洋服購入数も60%増加したそうです。


流行についていくには欠かせない存在となりつつあるファストファッション業界ですが、環境にはどんな影響をもたらしているのでしょう。


ファストファッションと環境問題


1. ごみが増える


ファストファッションは大量生産されるため質も落ちてしまい、平均で10回以下しか着用されずに捨てられてしまうそうです。


また、新作がどんどん発表されるので、消費者は新しい物を求めて、昔の洋服はすぐ捨てるようになっていきます。


「どうせ来シーズンは着ないから」と思うと、今ある洋服を丁寧に扱おうという気持ちにもなりにくいですよね。


実際、15年前と比べると同じ洋服を持っている期間は半減したそう。

毎秒ゴミ収集車1台分の洋服(約2,625キロ)が捨てられているという調査結果もでています。


しかし、洋服には自然に分解されない化学繊維が使われている事が多いので、ほとんどの場合ごみとしてずっと地中に残ってしまいます。長い物では土に返るのに200年かかる事も。


「使い捨て」のような感覚で消費される洋服は、深刻なゴミ問題にも繋がっています。

2. 地球資源の汚染・枯渇


大気汚染

ファストファッション生産・焼却によって排出される二酸化炭素は毎年12億トン

世界で排出される二酸化炭素のうち、約10%にあたります。


2015年から2025年にかけては77%増加すると予想されていて、温室効果ガスがどんどん増えていくばかり。


水の使用量、水質汚染

コットンのシャツ1枚作るのに使われる水は2700リットル

これは成人が2年半ほどで飲み切る量の水です。


衣類の染色には5兆リットルの水が毎年使われているそう。

オリンピックに使われるプール200万台分にあたりますが、多すぎてピンときません(笑)


染色などの製造過程で使われた化学物質は海や川にそのまま流れ出てしまう事が多く、ファストファッション業界は産業水質汚染の20%を占めています。


20%と聞くと少ないように聞こえるかもしれませんが、世界規模で見ると途方に暮れそうなほど。例えばバングラディシュ1カ国だけとっても、毎年2万トン以上の汚染物質が川に流れ出ているそうです。


森林伐採・土壌汚染

レーヨン、ビスコーズなど森林由来の素材を作るのには、毎年1億5000万以上の木が伐採されています。


また、増える需要に合わせて木材をもっと栽培するために、昔からあるその他の木は切り倒され、絶滅に追いやられているのも事実です。


他にもウールなどの素材には動物の毛が使われていますが、それを供給するために羊やヤギといった家畜が過放牧状態にあります。


飼育できる土地を増やすために開拓が進んだり、増えすぎた家畜のせいで土壌浸食が起こったりと、大地にも影響が。


洋服の主原料であるコットンを栽培するのに大量の農薬が使われるため、土壌の汚染も心配です。

3. 人権問題


ファストファッションの労働環境は過酷かつ非人道的な事で知られています。


低賃金

多くの生産国で定められている最低賃金(Minimum Wage)は、生活できる額(Living Wage)の約1/5〜半分と言われています。


2020年に実施されたファッションブランドへのアンケートでは、93%のブランドが生活できる額を払っていないという結果がでています。


長時間労働

工場で働く方は平均で毎日14〜16時間、1週間に96時間働いています。


危険な労働環境

アパレル業界では毎年140万人が怪我を負っていると推定されていて、工場の安全性も懸念されます。


有名な事故では、劣化したビルで無理矢理生産を続けていた結果、ビルが崩壊し1127名もの方が犠牲になったダッカ近郊ビル崩落事故 や112人が犠牲になった火災事故 などがあります。


カンボジアでは勤務者が栄養失調のために病院へ搬送されたというニュースも出ていました。 会社の利益を少しでも多くするため、労働環境の整備・安全確保は二の次という印象です。

わたしたちができる事


1. 洋服を買う時は、長く着られるデザインを選ぶ

2. 買った洋服を大切に着る

3. 着なくなった洋服は古着屋に寄付。友達・家族・親戚にあげても🙆‍♀️

4. 買う時も古着屋さんを活用

5. サイズが合わない服は洋服リフォームを利用

5. 古い洋服は雑巾・テーブスクロス・枕カバーなどにして再活用

7. サスティナブルなブランドを買ってみる

・日本から買えるブランド:パタゴニア、tennenPeople Treeなど

・アメリカのブランド:AbleGirlfriend Collectiveなど

・他にもたくさんあります!

8. Good on Youのアプリ・ウェブを使ってブランドのエシカル度をチェックしてから買う

・ファッションブランドを検索すると、サスティナブルかどうかわかります!

・携帯用アプリもダウンロードできます→ Googleプレイ | Appストア


今ではファストファッションが主流となり、予算がある中でファッションを楽しみたいと思ったら避けては通れない道にもなっていますよね。


ファストファッションを絶対着ない事は難しいと思いますが、少しでもできる事を見つけて、サスティナブルなファッションのあり方を応援していきましょう!


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