今回は、サスティナブルにも関係している「企業の社会的責任」について。
企業の責任問題と聞くと遠い話にも思えますが、商品・サービスを購入する・しないの最終決定権はわたし達消費者にあります。
どんな会社・商品・サービスを利用するのか見つめ直す参考にしてもらえたら嬉しいです!
目次:
「企業の社会的責任(CSR)」って何?
CSRは英語のCorporate Social Responsibilityからきています。
企業が利益だけでなく、ステークホルダー(従業員、株主、消費者など)からの要求にも適切に応じ、社会に与える影響に責任を持つ事をいいます。
各企業が自発的に活動内容や目標を定め、持続可能(サスティナブル)な未来を作っていくのが目的。
CSRの活動は国や業界によって違い、環境問題だけでなく人権や品質など様々な分野も含まれています。
なぜCSRが大事なの?
アメリカでは大手企業による違法行為などの不祥事があった事もあり、1990年代後半から企業へ責任説明を求める声があがっていました。
最近では消費者の関心も高まり、環境や労働問題の改善についてのCSR活動を打ち出す企業が増えてきています。
各企業のCSRについて学ぶ事で、その会社が何を重視しているのか、社会問題に貢献しているのか、などが分かります。
CSRは強制ではないので、社会に貢献したくない会社は参加しなくてOK。
なので、消費者のわたし達がCSRに関心を持って、社会に悪影響を与えていないか確かめる事が重要になってきます。
また、CSRは企業のイメージ向上や生産量増加に繋がるため、企業にとってもメリットは沢山あります。
CSRで有名なアメリカ企業
スターバックス
スターバックスといえば、環境と社会の改善を目標としたCSRが有名です。
主な活動は
エシカルに生産されたコーヒー豆の使用
職業訓練や教育を通して人材の育成
業界のリーダーとして、環境への影響を大幅に削減
ボランティア活動の推奨
スターバックスのCSRについて詳しくはこちら。
2019年の時点では
エシカルに生産されたコーヒー豆・茶葉の使用率:99%
環境に優しい設計で建てられた店舗:741店
再生可能エネルギーを動力源とする事業の割合:72%
と発表されています。(2019 Starbucks Global Social Impact Reportより抜粋)
これからもどんどん社会に貢献して、他の企業のお手本としてリードして欲しいですね。
HP(エイチピー)
Newsweekによるとコンピューター会社のHPは、2020年、米企業の中で「最も責任感のある」会社だったそう。
HPは2016年からハイチの海洋保護活動に取り組んでおり、これまでに
500トンの海洋プラスチックを商品の製造過程で再利用
1100以上の雇用創出
150人に教育と医療を提供
テクノロジーをと入り入れた学校2校設立 を達成。
その他にも
プラスチック削減
CO2の排出量削減
森林伐採0
サスティナブルな職場作り
人権の尊重、ダイバーシティ&インクルージョン
グローバル教育、人材育成
など様々な目標を掲げています。
2019年のサステナブルインパクトレポート(日本語)はこちら。
HPのCSRについて詳しくはこちら。
HPは会社でモニターを支給されたぐらいで、あまり馴染みのないブランドでしたが、このリポートをみて「もっと応援したい!」と思いました。
Newsweekの2020年版「最も責任のある会社」ランキングはこちらからどうぞ。
各企業のCSRは大抵ホームページに載っています。
何かを買う時は、購入する前に企業がどういう活動を行っているのか、そのサービス・商品を買う事が何に繋がるのか、という事をチラッと見てみるといいかもしれません。
消費者として良い影響を与えている企業を応援して、より良い環境作りをしていきたいですね💕